看護学部の小論文では、単に知識を述べるだけでは評価されません。課題文の内容を理解し、設問の意図を踏まえたうえで、自分の考えを論理的に説明することが重要です。看護小論文では特に、患者の立場や医療倫理を踏まえた視点が求められることが多くあります。
小論文を書くときは、いきなり文章を書き始めるのではなく、次の手順で答案を作ると書きやすくなります。
まず課題文を読み、筆者の主張や問題点を整理します。そのうえで設問を確認し、「何を書くことが求められているのか」を理解します。次に答案の構成を考え、自分の主張と理由を整理してから文章を書き始めると、論理的な答案を書きやすくなります。
看護小論文では、医療倫理の視点を意識することも重要です。例えば患者の尊厳、自己決定権、医療者の責任といった観点を踏まえて考えると、より深い答案になります。
小論文の基本構成
看護小論文では、次のような構成で書くと論理が整理されます。
序論
問題の背景やテーマを簡潔に説明する
本論
自分の主張とその理由を述べる
結論
主張をまとめ、看護の役割などを述べる
このように構成を意識することで、読みやすく説得力のある答案になります。
模範解答例(書き方の例)
医療の現場では患者の身体的な治療だけでなく、患者の尊厳を守ることが重要である。患者は病気によって身体的な苦痛だけでなく不安や孤独を感じることが多く、医療者とのコミュニケーションは患者にとって大きな支えとなる。
患者の尊厳とは、患者を単なる治療の対象として扱うのではなく、一人の人間として尊重し、その意思や価値観を大切にすることである。医療では患者の自己決定権を尊重することが重要であり、医療者は患者の思いや不安に耳を傾ける姿勢が求められる。
看護師は患者と最も近い距離で関わる医療職であり、患者の気持ちを理解し、安心して治療を受けられる環境を作る役割を担う。このように患者とのコミュニケーションを通して信頼関係を築き、患者の尊厳を守ることが看護の重要な役割であると考える。