人見読解塾|共通テスト9割・総合型選抜に強い読解専門塾

MENU

小論文の書き方と対策|総合型選抜・AO入試の評価基準を解説

小論文対策 完全攻略ガイド|総合型選抜・推薦入試で合格する書き方と評価基準

小論文対策でお悩みの方へ。総合型選抜・推薦入試の評価基準をもとに、合格する書き方と論理構造を体系的に解説します。


さて、総合型選抜の小論文で、なぜ「ちゃんと書けたはずなのに落ちる」のか。


多くの受験生は、小論文を「文章力の勝負」だと思っています。
しかし、総合型選抜・推薦入試における小論文は、作文ではありません。

大学が見ているのは、語彙の豊富さでも、きれいな表現でもなく、
「どのように考えたか」という思考のプロセスです。

型に当てはめた文章は、一見それらしく見えます。
ですが、大学教員はその奥にある思考の浅さを見抜きます。

実際、人見読解塾で多くの受験生を指導してきましたが、
合否を分けるのは「書き方のテクニック」ではありませんでした。

違いは、たった1つ。

評価基準を理解しているかどうか。

総合型選抜における小論文は、

・どんな問いを立てたか
・どの視点から考えたか
・抽象と具体を往復できているか
・自分の立場をどこまで相対化できているか

こうした“思考の深さ”が評価されます。

このページでは、

総合型選抜で合格する小論文の本質を、
テーマ設定・構成・評価基準・医療系対策まで含めて、
体系的に解説します。

小論文対策を「なんとなくの練習」で終わらせないために。
ここから、本質的な対策を始めてください。

【第1章:総合型選抜の小論文とは何か】

総合型選抜における小論文は、一般入試の国語とはまったく別物です。
評価されるのは知識量ではなく、「どのように考えたか」という思考の質。

なぜテンプレートでは通用しないのか、
なぜ“正解らしい文章”が不合格になるのか。

本章では、総合型選抜の小論文の本質と、合格する小論文の土台となる考え方を整理します。

総合型選抜の小論文・志望理由書の書き方を理解するためには、まずこの本質を押さえる必要があります。

総合型選抜における合格する小論文の書き方とは?

はじめに

小論文とは「論文」の「小」さなものであり、それを採点するのは日々学術論文を読んだり書いたりしている大学の先生です。したがってごまかしが一切きかない科目です。

ところで、ご存知かと思いますが、論文には書き方の型があります。型は「人が知りたいと思う順番」をそのままなぞったものであり、むずかしくありません。

たとえば、「今夜は夕飯いらない」と、あなたがお母さんに言った場合、お母さんは「なぜいらないのか」を知りたいと思うでしょう。それと同じです。

小論文にも、こう書いたら次はこう書く、という型があるので、その型の中に「自分の考えを入れていく」のです。

誰でも練習すれば上達しますので、一緒に頑張ってやっていきましょう。


総合型選抜の小論文「出題形式」

1,テーマ型

テーマや問いだけが与えられているものをテーマ型といいます。例えば、早稲田大学でかつて出たのは「ゲームについて論じなさい」というだけの問題。なかなかでしょ?


2,課題文型

課題文と設問が与えられている問題です。ざっくり言えば、国公立大学の二次試験の現代文の問題をやや短くした感じの文章が出ます。設問も「著者はなぜそう主張するのか、解答せよ」とか、「傍線部とはどういうことか、説明せよ」などといった国公立の二次試験に近いものですね。したがって、そういった対策をすればOKです。


3,資料グラフ型

図表と問いが与えられている問題です。グラフや表の読み取り方も決まったパターンがあるので、それを勉強すれば、一部の大学を除いて、さほど難しくはないでしょう。


総合型選抜の小論文「どんなスキルが必要?」

1,要約・読解型

国公立の二次試験のように「著者の主張を要約せよ」といった問題が出る大学もあります。これは小論文対策というより国公立の二次試験対策をしよう。


2,議論型

提示された意見に対して賛成か反対かを述べ、その理由を具体例を交えつつ論じる(論じている風に書く)というものです。これは小論文の基本みたいなものなので、小論文の参考書ではなく問題演習を通して習得しておくといいと思います。大学に入ってレポートを書くときにも使える能力です。


3,問題解決型

戦争をなくすにはどうすればいいか、あなたの考えを書きなさいとか、何らかの問題に対する原因を洞察し、その解決策を述べるといった、これもわりとよくある出題パターンです。


こういうのは日頃から新聞を読んで社会の出来事をよく知っておきましょうと言われたりしますが、新聞を読まなくても、それなりの書き方がありますのでお教えします。なまじっか新聞を読んで浅知恵で論じても、それを採点する大学の先生は「またかよ」と思ったりもしているのです。


合格する小論文の書き方
合格する小論文の書き方は様々ありますが、1つ挙げるなら、視点のとり方で合否が決まるということが言えるでしょう。
例えば、地球温暖化が経済にもたらす影響について800文字程度で書きなさいという問題の場合、多くの受験生が(言い方は悪いですが)似たり寄ったりの小論文を書きます。多くの受験生は市販の小論文の参考書で対策しますし、それらにはおおむね同じことが書かれていますから、その出力、すなわち高校生が書く小論文は似たり寄ったりのものになります。あるいは学校の先生が対策をなさっていますから、だいたい似たり寄ったりの文章に仕上がります。その場合、段落構成を細かくチェックされて減点されたり、接続詞を使っていないといった瑣末な(?)ところで減点されて合否が決まるのが一般的な見方でしょう。

それに対して、私が生徒さんに教えているのは視点のとり方です。
地球温暖化がもたらす経済への影響をどの視点で切り取るのかが重要だということです。
たとえば、地球温暖化をどのように定義するのか?
地球温暖化は悪いことなのか、いいことなのか、そのいずれでもないのか。
地球温暖化の原因を二酸化炭素の排出量に求めるのか、どこに求めるのか。

など、考えることはたくさんあります。多くの受験生は地球温暖化というのは工業化が過度に進んだ現在の地球人の責任だというようなところから、何らかの経済ネタを絡めて論じるのでしょうが、もっと根本から考えていけば、地球温暖化は別に人為的なものではないというロジックだって成立します。地球はそんなに「やわ」なものではないわけですから。

といった感じで、視点をどこにとるのかをまず考えることで、ほかの受験生との差がつきます。参考書にある書き方の型などは書きながらいくらでも身につきます。しかし、視点は、だれか先生と対話するなかでしかとれるようになりません。

合格する小論文、合格しない小論文。その違いとは?

基本的なこと
例えば、大妻女子大学の小論文の過去問に「AIが与える心理的影響を多角的に論じなさい」というものがあります。高校生が思いつく限りの心的影響を、あるていど型どおりの書き方で書けばよいというのは誰でもわかると思います。

しかし、それでは不合格になる大学もあります。もちろん合格する大学もあるでしょう。どのレベルで論じられているものを合格とするのかは、大学によってそれぞれ基準が違いますから。

しかし、関西であれば関関同立レベル、関東であればマーチレベル以上の大学は、それでは落ちるように私は思います。多角的に論じろというのは、いくつもの視点を取りなさい、ということです。あるいは、1つの視点で切り取ったものを2つ以上の見方で論じるか。

前者の方法を採るなら、例えば、 AIと人間の尊厳という視点からその心的影響を論じる。あるいは。 AIが人間の情緒という言葉や数値では完全に割り切れないものに与える影響について論じる。はたまた、AIが人間の習慣的行動に与える心的影響について論じるなど、あるていど学術論文になりうるような視点を複数とっていかないと合格が厳しい場合もあります。

小論文の模範解答は掲載してくれている大学とそうではない大学があり、掲載してくれていない大学に関しては「どのレベルで視点をとれば合格できるのか」が判然としません。したがって安全を見るのであれば、視点の取り方と、その視点にもとづく論じ方くらいは勉強しておいた方がいいのではないかと思います。

基本的なことを実行するコツ
上記のことを実践するコツで最も重要なことは、「これは書いてはいけないのではないか」という自分の心の中にあるストッパーを外すことです。

高校生の多くは、「これは書いてはいけないのではないか」という気持ちを持っています。持っているように、私は授業を通して感じます。その理由はおそらく2つでしょう。

1つは、これは私たち大人がよくないのですが、学校が先生の期待に応えるところになってしまっているからです。その姿勢がそのまま、文章を書くときに現れてしまうからです。

今1つは、さまざまな思想に触れていないからです。思想といってもなにも危険なものではありません。例えば私は、哲学を専門としていますが、ある決まりきった枠の中でしか何かを論じていない論文と、「おお! こんな視点があったのか!」「こんなことを問いにしてもいいのか!」というような、驚きを与えてくれる論文とがあります。

文章の世界というのは、1つとして論じてはいけないことはありません。どのような問いを立てるのも自由です。自分が立てた問いをちゃんと回収しさえすればそれでいいのです。

「こういうことは書いてはいけないのではないか」という心のストッパーを外すこと。そのためにはたくさん読んでたくさん書くこと。あるいはいまだ知らない大人と対話すること。そういったことが重要になってきます。

小論文に「正解」は存在します|合格する総合型選抜対策

総合型選抜や学校推薦型など、推薦入試を受験なさる受験生の皆さん、小論文対策は進んでいますか? 今日は、小論文には正解が存在する、ということについてお話したいと思います。

小論文における正解とは?
端的に申し上げれば、課題文型の小論文に関しては、正解が存在します。何が正解かといえば、課題文から浮き上がってくる論点を的確に押さえられていれば、それが正解です。

例えば、科学と倫理が課題文において対立しており、かつ著者が倫理にアクセントを置いている場合、著者の主張は「科学も大事だが倫理の方がより大事ではないか」というものだったりします。ざっくりした説明で申し訳ないのですが、要するに課題文というのは、2つの概念の対立構造で成っており、著者は必ず、どちらかにアクセントを置いているものです。

課題文から対立する2つの概念と、著者の主張をとることができれば、それが正解です。

あとは書き方の型を押さえておけばどのように書いても特に差し支えないでしょう。ただし医学部や看護学部など倫理を重視する学部学科においては、倫理について熟考のうえ、「人間とは何か」を「情緒的ではない書き方で」論述できればベターでしょう。

小論文の難問
課題文が与えられない小論文の場合、出題傾向は2パターンです。

1つは、例えば「多様性について多角的に800字で論じなさい」という比較的柔らかいもの。

今1つは、例えば「本物とは何かについて1000文字くらいで論じなさい」という、どこから手をつけたらいいのやらさっぱりわからないもの。

その2つに大別できます。

前者はおそらく、複数の見方を並列で提示できればよいので、ある程度いろんな小論文の先生が教えることが可能だと思います。

後者が難しい。したがって、高偏差値の大学でしか出題されない傾向にあります。

例えば、早稲田大学の問題はたった1行でした。「ゲームについて1000文字程度で論じなさい。」

お茶の水女子大の過去問もたった1行です。「本物とは何かについて論じなさい。


泣きそうでしょ?


演繹法で考えても帰納法で考えてもどちらでも構いませんが、例えば、本物とはなにかという自分の主張と、なぜそう考えたのかという根拠(論拠)を書けばよいです。(例:本物とは錯覚がもたらす思い込みのこと(偽の概念のこと)である。なぜなら、あるものを本物と断定する根拠となる素材の真偽は究極的には真と言い切れないからだ。)


「正解」の小論文を書くコツ
最後に、「正解の小論文」を書くコツについてお話します。
課題文の中から論点をとり、かつAとBどちらに著者がアクセントを置いているのかが分かれば、基本的には著者の意見に賛成したほうがより正解に近い小論文になります。このことは私の読解塾だけでなく、ほかの塾でも教えているはずです。

問題はそこから先です。「優等生的解答」を目指すあまり、著者の意見に賛成したのち、著者の意見をなぞるようなことしか書かない(書けない)から落ちるのです。

そうではなくて、著者の意見の(言い方は悪いですが)粗を探すのです。そうすると例えば、「著者の意見に賛成だが、ここの部分はこうではないか」というような書き方になります。それが書けないのは、読むと書くの訓練を積んでこなかったからです。「こういうことは書いてはいけないのではないか?」「著者に反論などしてはいけないのではないか」と考えるのは、本を読んでこなかったからです。文章というものを書いてこなかったからです。

どのような優れた主張にも、粗は必ずあります。言い方を変えれば、完璧な主張――反論が来ない主張など存在しません。存在するとすれば、それは宗教です。「宗教」を書いて合格できる大学なんてあるのでしょうか?

すべての主張には粗があります。抜けがあります。そこを洞察する。そういった小論文を書くから合格できるのです。

【第2章:大学が見る評価基準】

小論文の合否は、大学ごとの評価基準によって決まります。
文章がうまいかどうかではなく、問いの立て方、論理の一貫性、視点の深さが見られています。

本章では、大学教員が実際にどこを評価しているのかを具体的に解説し、「評価基準から逆算する小論文対策」の考え方を明らかにします。

小論文の評価基準を知らずに対策を進めても、合格には近づきません。

合格する小論文の書き方 ~いつからどのように書くべきか~

基本的には問われていることに対して適切に応えるといった書き方ができればOKですが、そう言ったのではとくに初学者は理解できないでしょうから、以下に具体的に述べます。

1,問いを整理する
〇〇の背景を考慮しつつ××について論ぜよという設問であれば、〇〇の背景と××の2つを書く必要があります。

2,問いの意味を洞察する
たとえば、学び続ける教師のありかたについて論ぜよという問いの場合、当然、学び続ける教師とはこういうありかたをすべきだ、という主張を書くわけですが、多くの人とが論じきれないのは、学び続ける教師とはなにかという問いに対する考察ができないからです。つまり、問いが「じつは」何を意味しているのかを洞察できないと散漫な文章にしかならないのです。このことは、実際に大学教員が言っていたことです。大学教員は入試に関して守秘義務を負っているのではっきりとは言いません。しかし、言葉の端々からわかるんですよね~。

3,主張と根拠を書く
洞察できればおのずと主張と根拠が生まれます。すなわち学び続ける教師とは〇〇であるゆえ××というありかたをすべきだ。なぜなら~、と、こう書けます。

4,対策は高2からはじめたい
かたちばかりの小論文は1ヶ月もあれば書けるようになります。しかし、大学の先生、すなわち採点者が見ているのは洞察です。学び続ける教師とは〇〇である、という洞察こそを見ています。その洞察は1ヶ月やそこらちゃちゃっと対策したからといってできるようになりません。なるはずがない。ゆうに1年はかかります。

5,おわりに
原稿用紙の使い方や段落の組み方といったごく表層的なテクニックは1ヶ月もあれば身につきます。しかし、そんなことはできて当たり前のことです。かたちばかりの小論文は大学教員に見抜かれる、ああこの生徒はたいして勉強してきてないなと見抜かれる。そう肝に銘じるべきでしょう。

【第4章:構成と論理の作り方】

「序論・本論・結論」に当てはめれば合格できる――そう思っていませんか?
小論文の構成は“型”ではなく“論理の設計”です。

本章では、小論文の書き方の基礎から、論理の積み上げ方、要約の活用法までを解説します。構成力を高めることで、説得力のある小論文が完成します。

小論文の構成は、評価基準を意識して設計することが重要です。

小論文の本当の基礎|最低限これだけができればOK!

市販の小論文の参考書にはさまざまなことが書かれていますが、小論文ってじつは簡単なのです。小論文とは論文の小さなものですから、論文の構成を模して書くとOKです。

しかし、論文をまだ読んだことのない高校生にそう言っても伝わらないでしょうから、以下に簡単にまとめました。

ちなみに、以下は私の受講生に配布しているレジュメのコピペです(無論、私が作成しました)。それを知ったからといって即座に小論文が書けるようになるわけではないので、知識は無料で放出する。これが私のスタイルです。小論文は繰り返し、他人に読んでもらって修正する、そうすることではじめて書けるようになります。

では、以下に、コピペの資料を見ていきましょう。

はじめに
すべての文章は問いと主張とその根拠の3つの情報を内包しています。
文章は著者の問いからしか生まれないからです。
問いとは「●●とは何か?」「なぜ××なのか?」といった短文で表すことのできるものです。空はなぜ青いのだろうという問いを抱いた人が「空はなぜ青いのか」というタイトルの本を書くのです。したがって、小論文に書くべきことは、

1 問い

2 主張

3 根拠

となります。が、多くの場合、問いは与えられているので、問いに対する主張とその根拠をまず考えます。


主張を導く方法
「●●とは何か? 1000文字くらいで論ぜよ」といきなり言われて、即座に「●●とは△△です」と言える受験生はいません。したがって、なんらかをフックとして思考するしかありません。例えば、

1 身近なところから例を引っ張ってくる

例えば「本物とは何か」という問いに対して、「では偽物とはなんだろう」と思考してみる。すると、ブランドの鞄の偽物など、卑近な例がいくつか思い浮かぶでしょう。では、それはなぜ偽物と言われているのか? 信用できる機関が偽物と言っているからだ。とすれば……というふうに思考するとか。

これは当たり前の思考のように見えて、できる人があまりいません。受験生は難しい言葉で賢そうなことを論じなくてはならないと気負っているからです。

自分に下駄を履かせるというか、自分を上げ底気味に見せようとした時点で落ちると思ってください。そんな小手先のテクニックなど、大学の先生は即座に見抜くのです。トコトン誠実に書け!

2 そのことについて知っている情報を全部箇条書きにする

例えば、多様性について多角的に論ぜよという問いの場合、多様性について知っていることを箇条書きにしてみる(こういうのをアイデアフラッシュといいます)。それらをじっと眺めつつ、何か論じるフックがないか検討する。

3 偉い人がそのことについて何を言っていたのかを思い出す

要するに他人のアイデアを拝借する。パクる。


小論文の書き方
基本的には以下。
まず結論を書く。「●●とは××だと私は考える」

次にその理由(根拠)を書く「なぜなら●●とは△△だからだ」

最後に再び結論を書く。「以上のことから●●とは××と私は考える(冒頭部の繰り返しでOKです)」

理由が複数ある場合は「その理由を5つ、以下に論じる」などと書き、「第1に~」「第2に~」という段落構成にする。


プレゼンテーション型の小論文(プレゼンシート)の書き方
最後に、プレゼンテーション型の小論文の書き方について言及します。
プレゼンテーションとは何を伝えるものかと言えば、もちろん自分の主張を伝えるわけですが、より本質的には、「ストーリーを伝える」のがプレゼンテーションです。

すなわちこういう課題があるから、こういう問い(テーマ)が導かれ、そのテーマを具現化しようと思えばこういう施策が考えられ、それらの施策を積み上げていった結果、こういうふうになります。という「ストーリーを聴かせる」のがプレゼンテーションです。

したがって「3秒、3分、30分の法則」に則って要約文やプレゼンシートを作成する必要があります。

3秒というのは、プレゼンシート1枚をパッと見た時に「何が書かれてあるのか」がする分かる。すなわちタイトルがしっかりと書かれてあるということです。

3分というのは、1枚のプレゼンシートの中の概要とタイトルだけをさっと目で追っていけば、だいたい何が書いてあるのかがわかる。すなわち頭の中でストーリーが立体的にイメージできる。

30分というのは、そのプレゼンシートを熟読したくなり、熟読した結果ものすごく説得されて感激する。

これが「3秒、3分、30分の法則」です。電通やマッキャンエリクソンのような有名な広告代理店のプレゼン資料というのは、大抵そのようになっています。まあ、皆さんお利口さんだからという理由だけでなく、プレゼンされる側、すなわち企業の宣伝部の人は忙しいから3秒とか3分で読める企画書にしないと読んでくれない。読んでくれないと金を稼げないという理由もありますけど。

というわけで、プレゼンテーション型の入試対策は、ストーリーを作ることに主眼が向けられます。もちろんその前段階として、資料から論点を読み取る能力であったり、読み取ったの論点から何らかを洞察する能力が必要なのは言うまでもありません。


◆ 小論文で伸びる人は、なぜ共通テスト現代文で9割取れるのか?

小論文で問われるのは、文章の「論理構造」を正確に理解する力です。

そして共通テスト現代文も、実は同じ力を測っています。

構造を読み取れる生徒は、小論文も現代文も安定します。

逆に、なんとなく読んでいる生徒は、どちらも不安定です。

▶ 共通テスト現代文で正答率9割を目指す講座はこちら

課題文の「要約」のしかたとは?

多くの大学の小論文入試は課題文型です。課題文を読んで、(1)課題文を200字で要約しなさい(2)課題文をもとに〇〇について論ぜよ。という出題形式です。

1,要約のしかた
どんなに長い課題文であっても、どんなにわけの分からないことを書いている課題文であっても、課題文が持つ情報要素は3つです。(1)問い=テーマ(2)主張(3)論拠 です。

大学入試の小論文における要約はおおむね200字前後、多くて400字ですので、まずはその3つを本文から抜きます(600字の大学は、課題文のアタマから著者の主張をとらせる、すなわち論の流れを追わせることを意図しています)。自分の言葉でまとめるのではなく、できるだけ本文の言葉を使って書く、すなわち本文を抜き書きするのがベターです。

こういうのは課題文を何回も読むしかありません。本番で時間がないのであれば、練習の時、すなわち日々の勉強において、同じ課題文を10回でも20回でも、納得のいくまで読むのです。その訓練がないと要約はできません。つまり問1の「要約せよ」という問題は、ふだんからちゃんと「読む」訓練をしている生徒か否かを大学側は見ているのです。そういう出題意図なのです。


問いと主張と論拠を本文から抜いても既定の文字数に達しない場合は、何らかの情報要素が欠けています。入試においては、時間がないので「例えば」と書かれているところから適当に文字を抜いて文字数の帳尻を合わすというのは仕方ありませんが、できればそれは避けたいです。

ではどうするのか? たとえば、問いの前提となる情報が抜けています。あるいは、論拠のさらに奥にある論拠が抜けています。そのへんの情報を本文から集めていけば、たいていは既定の文字数に達します。


2,問2は問1ができていないと書けない
要約ができなくても問2で自分の意見くらいは書けるはず! というへんな自信を持っている人は、今すぐその自信を捨ててください。作問意図として、問1がある以上、問1ができていない人の問2の論述は読んでくれないと思ってください。課題文を正確(精確)に読めていることを前提として、問2が存在するのです。

したがって、問2の「〇〇についてあなたの意見を論ぜよ」というのは、自由に書けと言うことでは決してありません。要約をとおして見えてきた著者の主張をもとに、なんらかを論ずるのです。そのスタンスでいけば必ず、問2で書くべきことが見えてきます。それが見えてこないということは、要約ができていないということであり、入試的にいえば、 The  END  となります。

現代文&小論文対策|すぐ書けるようになる「魔法の要約テクニック」5選

例えば、神戸大学の現代文の最終問題は毎年、「著者の主張を要約せよ」です。

また、中堅国公立大学の総合型選抜ではしばしば、5000文字ほどの超長文を、その1割以下の300文字程度に要約させる問題が出されています。

というわけで、要約はできないよりできたほうが断然お得だと言えます。では、要約ってどうすればいいのでしょうか。文章の構造読解のプロである私が、その方法をお伝えします。

ちなみに、英語も同じです。下線部和訳ができない人は「要約力」がないから、下線部の直訳しかできないのです。英語力と国語力は相関関係にある、とはそういうことなのです。


1,意味段落とは「問い」から次の問いの手前まで

5000文字ほどの超長文の場合、学校の先生はしばしば「意味段落で段落を分ければよい」と生徒に教えますが、意味段落は「文章が何を言ってるのか」がわからないと分けることができません(ホント学校の先生って無理なことを生徒に要求しますよね)。

そこでまず、ざっくりと意味段落を分けるテクを知っておく必要があります。
意味段落とは、問いから、次の問いの手前まで、と理解しましょう。

文章は(1)問い(2)主張(3)根拠 の3つの要素で成っています。これは問題文全体に言えることであり、同時に、各意味段落内に言えることでもあります。つまり、超長文は(1)~(3)のかたまりを3つほど持っている文章というわけ。

ちなみに、問いとは「〇〇とはなにか」とか「なぜ〇〇なのだろう」という疑問文のことです。


2,段落の冒頭の言い切っている文章に着目する

自分で文章を書けば即座に分かることですが、段落の冒頭には問いか自分の主張のいずれかを置く場合がほとんどです。
もちろん、例を示したい場合は、「例えば」から書き出しますが、そうではない場合、段落の冒頭には問いか主張のいずれかを「書きたくなる」でしょう。あなたが読んでいる文章を書いた著者も同じ思考回路を持っています。これは国語の勉強というより、ヒトの脳の思考のクセです。


3,接続詞に着目する

超長文は読むのがダルいと思いますので、接続詞を追っかけていこう。基本的には、逆説の接続詞(しかし、一方で、など)や、つまり、といった結論を表す接続詞の後の文章を拾っていきます。


4,文中の言葉を積極的に使う

文中の言葉をそのまま使ってはいけないと指導する先生もいますが、例えば神戸大学の場合、文中の言葉をそのまま使うことなく、自分で好き勝手に言い換えれば、たいてい、点をくれません。文中の言葉と高校生が考える言い換え言葉の間には、どうしても乖離が生じるので、「著者はそのようなことは言っていない」という理由で点をくれないのです。

したがって、まずは、上記1から3のテクニックを使って本文から抜いた文章をそのまま繋げていきましょう。


5,問いと主張と根拠だけを抜き出す

上記1から4のことがよくわからない場合、問題文の中から、問いと主張と根拠だけを抜き出しましょう。5000文字を超える超長文の場合、問いと主張と根拠のセットは3つほどあるでしょう。まずはそのレベルを目指すといいと思います。

6,最終手段
上記1から5のことがよくわからない場合、最終手段として、まず「何について書かれてある文章なのか」を洞察します。洞察するというか、読んでいけばなんとなくわかると思います。

例えば、「地球温暖化がもたらす経済効果について」書かれてあるとしましょう。そしたら次に。それについて著者が何を主張しているのかをとっていきます。それを取る方法は簡単で、「例えば」という例示の箇所を全部消していくのです。消したあとに残ったものが著者の主張です。
その次に、それらを並べてみて、地球温暖化がもたらす経済効果とはどのようなものか、という問いにそぐう主張だけをかいつまんでいくのです。

以上の方法はあまり褒められた方法ではありません。しかし、切羽詰まったときにやれば、少なくとも部分点はもらえると思います。

構造がしっかりした文章であれば、文章の中から著者の問いと主張とその根拠をとり出すのはさほど難しいことではありません。言い換え表現と反対表現に着目して文章の構造をつかめばいいだけですから。
しかし、エッセイ寄りの柔らかい文章の場合、なかなか構造が見えてこないことがあります。そういったときはまず、「何について書かれている文章なのか」だけを取ってあげるのです。なぜなら、すべての文章は「〇〇について」書かれているからであり、〇〇に対する著者の主張は必ず存在するからです。

これだけのことをやって部分点をもらうのも1つの方法です。あまり褒められたことではありませんけど。

プレゼンテーション型の小論文の書き方

総合型選抜におけるプレゼンテーション型の小論文の試験は、その対策ができる塾が少ないようで、私の小さなオンライン塾に9月だけで3人の受験生がお越しになりました。それぞれ、5回、10回といった短期集中で授業を行いました。
今回は3人のうち1人の生徒さんが大学からいただいてきたサンプル問題をもとに、プレゼンテーション型の小論文の書き方についてお話したいと思います。

仮説を述べる
サンプル問題は、いくつかの資料を提示された上で、資料を参考にある地域の活性化について10分でプレゼンしてくださいというものでした。2時間の準備時間を与えられ、2時間のうちに資料を読み解き、プレゼンシートをまとめ、300文字の要約文を完成させプレゼンに臨むという流れだそうです。


さて、こういった問題における要諦はなにか?
おそらく多くの人が与えられた資料から何らかの課題あるいは問題を抽出し、その解決にふさわしいと思われる具体的な施策案を3つ4つ書くのだろうと思います。しかし、それは不十分です。資料から課題を抽出したのち、「なぜそういった問題が生ずるのか」について仮説的に述べる必要があります。そして、その仮説からおのずと導き出されるアンブレラ(上位概念)が施策の大テーマになります。その大テーマに沿って具体的な施策案を4つほど書けばいいのです。

プレゼンテーションの説得力とはなにか?
問題の背景を洞察し、そこから施策の大テーマ(アンブレラ)を導き出さないとどうなるのかといえば、説得力に欠けたプレゼンになります。プレゼンを聞く側は「なにもこの施策じゃなくても別の施策でもいいんじゃない?」と、こう突っ込むでしょう。例えば「ゆるキャラを作ったところで、それをどうやって認知拡大させるの? 地方には高齢者しかいないんだよ」などといったツッコミが必ず来ます。それを言わせないようにしようと思えば、問題の背景を洞察し、その洞察にもとづいて施策の大テーマ(概念=アンブレラ)を作るのです。

まとめ
資料から問題点を抽出したら即座に、その背景を洞察し、その背景からプロモーションを貫くアンブレラを作る。こういった思考をします。それができれば、おそらく及第点はとれるでしょう。

【第6章:勉強法と対策時期】

小論文対策はいつから始めるべきか。
どのように練習すれば思考力は伸びるのか。本章では、総合型選抜に向けた小論文の勉強法と、効果的な準備の進め方を解説します。闇雲に書くのではなく、評価基準を意識した対策が合格への近道です。

総合型選抜の小論文対策はいつから始めればいいの?

高2の夏休み明けから始めましょう。

総合型選抜における小論文の中でも、現代文の問題のように、ある程度の分量の文章を読ませて解答させる「課題文型」は限りなく国公立大学の二次試験に近いものですから、高2の夏休み明けから1年ほどかけてみっちりとやる必要があるでしょう。


他方、「〇〇について論ぜよ」というテーマ型の問題だけしか出題されないのであれば、勘のいい人であれば、3か月もあれば書けるようになります。

と言いたいところですが、実際には、「それっぽいもの」は書けていても、真には書けていません。したがって、高2の夏休み明けから始めるべきです。


2から何を勉強するのかといえば、小論文の書き方はもちろんですが、「視点の取り方」です。ほかの受験生と同じような視点をとるから、似たり寄ったりの小論文になって、不合格になるのです。

他の先生はあまり言いませんが、小論文はじつは、「視点のとり方」によって出来不出来が決まります。市販の参考書が教える「小論文の型」とか「段落構成」というのは、書く練習をするうちにやがておのずと身につきます。それに、そんなこと、なにも高いお月謝を払って塾で教えてもらわなくてもひとりでできますよね?

世間ではあまり言われないことですが、小論文は視点のとりかたが合否を分ける試験です。高3からちょろっと小論文対策した人の書いたものは、浅薄なところに視点をとっているので、そもそも論ずるほどのことではないことを書いています。だから「無難な」点をつけられます。下手すると、そこから「段落構成マイナス5点」「誤字脱字マイナス3点」などと評価されます。


他方、高2からしっかり対策した人の文章は、視点が(やや)深いところにあるので、論ずるべきことが豊富に盛り込まれた「内容の濃い」ものになります。

高校の先生も誤解していますが、小論文は「型」どおりに書けばいいものではありません。偏差値低めの大学ならそれでもいいのかもしれません。
しかし、中堅校以上の大学においては、視点のとりかたが生命線を握っているのです。

遅くとも、高2の夏休み明けから対策を開始してください。お願いします。

高校生が陥る小論文の2大誤解|正しい対策と勉強法

はじめに
総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜、さらには国公立大学の二次試験で課されることも多い「小論文」。多くの受験生にとって避けて通れない科目ですが、正しい勉強法を理解している高校生は意外と少なく、誤解に基づいた対策をしてしまうケースが後を絶ちません。

結果として、「合格レベルに届かないまま受験日になった」「時間切れで未完成の答案を提出してしまった」という経験をする人が多いです。

このコラムでは特に、高校生が陥りやすい小論文に関する2つの誤解を取り上げ、それを正しく理解したうえで、どのように勉強すればよいかを解説します。複数の大学教員にレポートや卒論を評価され、現在も大学教員と勉強と酒をとおした親交のある私が解説します。


誤解1:小論文は「難しいこと」を書かなければならない
小論文と聞くと「専門用語や難しい知識を盛り込まないと評価されない」と思い込む高校生が多くいます。ですが、これは大きな誤解です。

実際に小論文で大学側が見ているのは、難解な言葉を並べられるかどうかではなく、論理的に筋道を立てて考えを展開できるかです。

「こうなれば次にこうなる。その結果こうなる」

「もしこうならば、こうなる」

といった因果関係・条件関係を整理できるかどうかがポイントです。つまり評価されるのは「難しさ」ではなく「論理のわかりやすさ」。


難しい言葉より大切なこと
むしろ、背伸びして難しい言葉を多用すると、論理の筋が見えづらくなり減点されてしまうこともあります。大学の先生方が評価したいのは、自分の言葉で物事を整理し、根拠をもって意見を展開できる力です。

👉 小論文は「地に足のついた思考」をわかりやすく表現する場。難しい言葉より、正確な論理の積み重ねこそが評価されます。


誤解2:小論文は3か月で仕上がる
もう一つの誤解は「3か月あれば小論文は完成する」というものです。確かに、課題文の要約や傍線部の説明といった設問であれば、3か月の練習である程度対応できるようになります。

しかし、本番でよく出題される 「著者の主張をふまえ、自分の意見を述べる問題」 は、3か月の対策では太刀打ちできません。


なぜ3か月では不十分なのか?
自分の意見を書くためには、単に著者の主張をなぞるのではなく、その背後にある上位概念を洞察する力が必要です。例えば、環境問題についての文章なら「資源の持続可能性」や「人間と自然の関係」「理性と倫理の対立」といった、より抽象的で普遍的なテーマにまで思考を広げなくてはなりません。

この力は短期間のトレーニングでは育ちません。日頃から多様な文章を読み、要約や意見文を書く練習を重ねても身につくかどうか・・・・。上位概念をそれと教えてくれる教員がいないと、高校生ひとりでは無理でしょう。学部レベルの思考です。しかし、小論文の「正解」はそこです(小論文ってじつは「正解」があるんですね・・・・)。

👉 小論文は「直前詰め込み」で伸びる科目ではなく、長期的に育てる科目だということを理解する必要があります。暗記ではなく「思考のルート」を育成する科目ですから、長期間かかるのです。


小論文で求められる本当の力
大学入試の小論文で本当に評価されるのは次の2つです。

- 論理的思考力
 地に足のついた論理で、自分の考えを一貫して展開できるか。

- 上位概念を洞察する力
 著者の主張の背後にある普遍的なテーマにまで視野を広げ、自分の意見を重ねられるか。

この力を養うには時間が必要です。だからこそ、早くから小論文対策を始めた受験生が合格を勝ち取るのです。


正しい小論文対策の進め方
1.基礎期(半年〜1年)
課題文の要約練習

接続詞や論理関係に注目した読解練習

短い意見文の作成

2.応用期(3か月〜半年)
過去問を用いた演習

著者の主張を整理し、自分の意見を結びつける訓練

添削指導を受けて「再現性」を高める

3.直前期(1〜3か月)
過去問演習の反復

書き間違えた答案や、根拠が弱い答案を徹底的に改善

制限時間内で書き切る練習


まとめ
小論文は「難しいことを書けばよい」「3か月で完成する」と誤解されがちですが、実際にはまったく逆です。

誤解1:難しい言葉や知識が必要 → ✕
👉 必要なのは「平易な言葉で筋道を立てる力」

誤解2:3か月で仕上がる → ✕
👉 必要なのは「上位概念を洞察し、自分の意見を展開する力」

小論文は、1年かけてじっくり対策することで初めて合格レベルに到達できる科目です。だからこそ、早めに準備を始めた人が他の受験生と差をつけ、合格に近づけます。

総合型選抜や学校推薦型選抜を考えている高校生は、今すぐ小論文対策に取り組みましょう。地に足のついた思考と上位概念の洞察力を育てることが、志望校合格への最短ルートです。

✅ 無料体験指導・添削のご案内
人見読解塾では、小論文の無料体験指導・添削 を随時受け付けています。

「子どもが国語や小論文を苦手にしていて不安」
「小論文の勉強法が分からず、自信が持てない」

そんな保護者の方・高校生の悩みに応えるために、すべて完全個別対応で指導しています。

- 課題文や図表の読み方からゼロから指導

- 志望理由書や面接対策も一貫サポート

- 三者面談は何度でも無料

- あなたの答案を何度でも添削

小論文はひとりで悩んでいても伸びません。正しい方法を知り、早めに準備を始めることが合格への一番の近道です。

👉 [お問い合わせフォーム] からお気軽にどうぞ
👉 LINEから直接のご相談も可能です(QRコードより追加)

新高3生がやるべき小論文対策とは?

毎年夏休みが始まる頃に、大量に小論文の指導依頼が来ます。それで手遅れだと感じの人もいれば、「まあ3か月あればどうにかなるだろう」という人もいます。たいていの人は文字が読めるし書けるので、「小論文は簡単だ」と誤解しています。

さて、以下に新3年生がやるべき小論文対策の概要について申し上げます。今から始めると、まだ8か月、あるいは10か月、あるいは12か月ありますから、充分な対策が可能です。ぜひご一読の上、参考になさってください。


01:課題文の要約ができるようになろう
早稲田大学など一部の大学を除き、基本的には課題文が出され、問1で課題文の要約を書き、問2で自分の意見を述べるというスタイルになっています。要約というのは文章を圧縮するわけですが、圧縮テクニックを知らないと少々厳しいのが実情です。
テクニックを知り、それがあなたの体に定着するまで、3か月はかかります。


02:小論文には正解があると骨の髄まで理解しよう
課題文型の小論文には正解が存在します。なぜ課題文を出しているのか、その出題意図を考えれば明白なことです。当たり前のことですが、課題文における著者の主張を論点とし、その主張をどのように調理するのかが合否を分けます。要するに、「視点のとり方」が合否を分けます。
視点のとり方は言葉で説明すると30分もあれば説明できますが、実際に自分ひとりでできるようになるには半年1年はゆうにかかります。その訓練をした受験生だけが合格します。


03:背景となる知識を習得しておく
偏差値50前後の大学に多いと私は理解していますが、例えば、現在の日本経済のことや、少し前のアベノミクスなどの知識がないと論述できない問題があります。あなたが受験したい大学の過去問を即座に確認してください。
背景となる知識が少ないとおそらく落とされるように思います。


さいごに
早稲田の「ゲームについて論じなさい」というたった一行の問題から、4000字に及ぶ超長文を要約させる大学まですべてに共通して言えることは、ある程度「読む」と「書く」のスキルを高めないと、総合型選抜における合格は厳しいということです。読むと書くのスキルはちょっと受験生に文章を書かせたらすぐに見抜かれる性質を持つ能力です。普段から勉強などほとんどせず、勉強から逃げるように部活ばかりやり、受験間際になって形ばかり小論文の勉強をしたというのは、すぐにばれます。

国語や数学などの勉強以上に、勉強に対する姿勢や物事から逃げない真摯な生きざまが顕現するのが小論文入試です。そのことをご理解した上で、向こう1年の勉強計画を立ててください。

合格する小論文の勉強法のポイントとは?

小論文は3か月も勉強すれば型どおりに書くことができます。しかし、マーチクラス以上の大学や国公立大学、あるいは医学部を受験なさる方は、それだけでは不十分です。課題文から論点を導出することが求められます。こればかりは高校生が一人で勉強することはほぼ不可能です。論点を導出することのできる先生について勉強する必要があります。

例えば、新聞の社説をもとに小論文の授業をしてほしいと申し出た生徒がいました。毎回私は、生徒が提示してくる社説を初見で読み、論点を整理した上で、その論点にもとづく視点をいくつか提示しました。ライブ感ある楽しい授業でした。

例えば、教育格差について論じている社説の場合、社説の著者は教育を受ける機会は平等であるべきだという「思想」にもとづいて論じていましたが、その前提に何ら触れていませんでした。私は即座にそのことについて指摘しました。

また、「そもそも平等とは何か」という視点を提供しました。近代法の発生における平等の概念についても説明しました。ニーチェの思想についても説明しました。

というような感じで、小論文の課題文にはいくつもの視点が内包されています。それらを洞察する力が求められます。そのためにはまずは、視点をとることのできる先生について、そのやり方を教わることです。次に、見よう見まねでかまいませんから、それを実践すること。さらに、その視点をもとに小論文を組み立ててみることです。