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志望理由書の正しい書き方|問い・主張・論拠の構造

志望理由書は「構成」より先に構造を作る

志望理由書の書き方を調べると、「序論・本論・結論で書く」「PREP法を使う」といった構成の説明が多く見つかります。しかし、形式だけを整えても評価は伸びません。

志望理由書で本当に重要なのは、文章の“型”ではなく、思考の“構造”です。構造とは、問い・主張・論拠が一本の線で結ばれている状態を指します。

まずは何を問題と捉えているのかという問いを明確にし、その問いに対してどのような立場を取るのかという主張を定め、それを支える経験や具体的根拠を整理する。この順番が崩れると、どれだけ文章が整っていても説得力は生まれません。

Step1 問いを明確にする

志望理由書の出発点は「問い」です。なぜその分野に関心を持ったのかを、できるだけ具体的な疑問の形に落とし込みます。「医療に貢献したい」ではなく、「なぜ地域によって医療格差が生まれるのか」「なぜ予防医療が広がらないのか」といった形で、自分の関心を言語化します。

問いが曖昧なままでは、文章は抽象的になります。問いを具体化することで、志望理由書の方向性が定まります。

Step2 主張を明確にする

問いが定まったら、次は主張を定めます。なぜその問いをその大学で学びたいのか。なぜ他大学ではなく、その学部・学科なのか。ここでは大学研究が不可欠です。カリキュラムや研究内容を調べ、自分の問いとどのように接続するのかを説明します。

「学びたい」だけでは不十分です。「この問いを深めるために、この大学のこの学びが必要である」と言えるかどうかが重要です。

Step3 論拠を整理する

最後に、自分の主張を支える論拠を整理します。これまでの経験がどのように問いにつながったのかを説明します。部活動やボランティア、読書体験など、どんな経験でも構いません。

ただし重要なのは、「その経験から何を考えたのか」を示すことです。経験そのものではなく、思考の変化や問題意識の深化が論拠になります。

書き始める前に設計する

多くの受験生は、いきなり文章を書き始めます。しかし、設計なしに書き始めると、途中で論理がぶれたり、結論が弱くなったりします。問い・主張・論拠をメモで整理し、全体の流れを確認してから書き始めることで、志望理由書は安定します。志望理由書は感情の勢いで書く文章ではなく、設計して書く文章です。

正しい書き方とは「再現可能」であること

志望理由書の正しい書き方とは、一度偶然うまく書けることではなく、再現可能であることです。面接で深掘りされても説明できる構造になっているかどうかが重要です。

問い・主張・論拠が明確であれば、質問の角度が変わっても揺らぎません。志望理由書は文章練習ではなく、思考整理の訓練です。

総合型選抜を体系的に理解する

志望理由書や面接対策を構造から整理したい方は、▶ 志望理由書・面接対策|総合ガイド をご覧ください。