総合型選抜・学校推薦型入試において、志望理由書と面接は切り離せません。志望理由書は「提出書類」ではなく、面接の設計図です。
しかし多くの受験生は、
・経験を並べる
・感動エピソードを書く
・大学名を褒める
という構成で書いてしまいます。しかし、大学教員が評価しているのは学問的な問いを持っているかどうか です。
ここでは、志望理由書の書き方から面接対策まで、評価基準から逆算して解説します。
総合型選抜で落ちる志望理由書の共通点
不合格になる志望理由書には、明確な特徴があります。
1.経験の羅列になっている
ボランティア、部活動、資格取得などの実績を書くだけで終わっている。
2.問いが立っていない
「なぜその学問を学びたいのか」が曖昧。
3.大学との接続が弱い
どの大学でも通用する内容になっている。
総合型選抜では、熱意よりも論理構造が見られています。
合格する志望理由書の構成(経験→問い→学問的問い)
人見読解塾では、志望理由書を次の構造で設計します。
① 経験
問題意識の出発点となる原体験。
② 問い
経験から生まれた疑問。
③ 学問的問い
その疑問を、高校生レベルの感想から学問レベルへ引き上げる。
④ 大学での学び
具体的な授業・研究との接続。
⑤ 将来像
学びが社会にどうつながるか。
この流れがあれば、面接でも一貫した説明が可能になります。
分野別|志望理由書の考え方
医療系、教育系、経営系、スポーツ系など、分野によって問いの立て方は異なります。しかし構造は同じです。重要なのは、自分の経験を学問の言葉に翻訳できるかどうかです。
志望理由書チェックリスト
□ 経験で終わっていないか
□ 問いが明確か
□ 大学での学びと接続しているか
□ 将来像が抽象的すぎないか
□ 面接で説明できるか
志望理由書から逆算する面接対策|総合型選抜・推薦入試対応総合型選抜・学校推薦型入試の面接は、志望理由書の追認試験です。面接官は「話し方」よりも、思考の一貫性 を見ています。そのため、面接対策は別に行うものではなく、志望理由書の構造から逆算して準備します。
志望理由書から逆算する面接対策
面接でよく聞かれる質問は、志望理由書の中にすでにあります。
・なぜその問いを持ったのですか?
・その研究はすでにありますがどう違いますか?
・他大学ではだめなのですか?
志望理由書が論理的に設計されていれば、面接は確認作業になります。面接対策とは、話し方の練習ではありません。志望理由書の再設計です。
総合型選抜の面接で評価される3つの基準
1.問いの一貫性
志望理由書で書いた内容と、面接での回答が一致しているか。
2.学問理解の深さ
その研究テーマについて、どこまで考えているか。
3.大学との適合性
他大学ではなく、なぜその大学なのか。
面接官は「受け答えの上手さ」ではなく、論理の強度 を評価しています。
面接で必ず聞かれる質問5選
・なぜこの大学を志望したのですか?
→ 志望理由書の④「大学での学び」に基づいて答える。
・その研究はすでにありますが、どう違いますか?
→ 自分の問いの独自性を説明する。
・他大学ではだめなのですか?
→ カリキュラム・研究室との具体的接続を述べる。
・高校生活で一番頑張ったことは?
→ 経験→問いへ接続して話す。
・将来どのように社会に貢献しますか?
→ 将来像を抽象論で終わらせない。
圧迫質問の本質
圧迫質問は、否定するためではありません。「その問いは本当にあなたのものですか?」を確認しています。志望理由書が浅いと、ここで崩れます。構造があれば、崩れません。
志望理由書と矛盾しない答え方のコツ
面接対策でやるべきことは3つです。
1.志望理由書を音読する
2.「なぜ?」を5回繰り返す
3.別の表現で説明できるようにする
丸暗記は不要です。必要なのは、自分の問いを自分で理解していることです。
面接直前チェックリスト
□ 志望理由書を読まずに要点を話せる
□ 他大学との違いを説明できる
□ 想定外の質問にも論理で答えられる
□ 結論→理由→具体例で話せる
まとめ|面接対策は志望理由書の再設計である
面接対策とは、話し方の練習ではありません。志望理由書の論理を、口頭で再現できる状態にすることです。志望理由書が整えば、面接は怖くありません。
関連コラム・総合型選抜で落ちる志望理由書の詳細解説
・合格例と失敗例の比較
・面接で深掘りされる質問集
→志望理由書の
集団講座について