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小論文が書けない本当の理由|問いを問う力とは何か

問いを問うとは何か|小論文が書けるようになる思考の本質

「小論文が書けない」
そう悩んでいる受験生の多くは、こう考えています。

書き方がわからない
ネタが思いつかない
うまく構成できない

しかし結論から言えば、それらはすべて本質ではありません。小論文が書けない本当の理由は「問いを問う力がないこと」です

小論文とは、与えられたテーマに対して答えを書く試験ではありません。その問いが何を意味しているのかを考え直し、自分なりの認識を作るプロセスです。

このページでは、小論文の本質である「問いを問う力」とは何かを、構造的に解説します。

小論文が書けないのは「書き方」の問題ではない

多くの人は、小論文が書けない理由を「技術不足」だと考えます。

ネタがない
何を書けばいいかわからない
書き出しが思いつかない

しかし、これはすべて結果であって原因ではありません。

たとえば、「高齢化社会について述べよ」というテーマが出たとします。このとき、

医療費が増える
介護人材が不足する

といった知識を並べても、それだけでは評価される答案にはなりません。なぜなら、そこには「問いに対する自分なりの理解」が存在しないからです。

小論文で問われているのは、知識ではなく“問いの捉え方”です。つまり、

👉 書けないのは「書き方」の問題ではなく
👉 「問いをどう理解しているか」の問題なのです。

問いを問うとは何か

では、「問いを問う」とは何でしょうか。それは、与えられた問いをそのまま受け取るのではなく、その問い自体を疑い、掘り下げ、再構成することです。

具体的には、次のような思考です。

なぜこの問いが立てられているのか?
この問いは何を前提としているのか?
そもそも、この問いの立て方は妥当なのか?

たとえば「少子化は問題か」という問いに対して、多くの人は「問題である」と前提して考え始めます。

しかし、

本当に問題なのか?
誰にとって問題なのか?
どの視点から見た問題なのか?

と問い直すことで、初めて思考が始まります。これが「問いを再帰させる力」=問いを問う力です。

問いを問えない人の特徴

問いを問えない人には、共通した特徴があります。

① 与えられた問いをそのまま受け取る

問題文の問いを絶対的なものとして扱い、疑わない。その結果、表面的な答えしか書けなくなります。

② 違和感を言語化できない

「なんとなくおかしい」と感じても、それを言葉にできない。
違和感を放置するため、思考が深まりません。

③ 前提を疑えない

問いの背後にある価値観や前提に気づかない。
そのため、議論が浅くなります。

この3つに共通するのは、「問いの外に出られていない」ことです。

問いを問うと何が変わるのか

では、問いを問えるようになると何が起きるのでしょうか。

① 見え方が変わる

同じテーマでも、まったく違う角度から捉えられるようになります。問題の構造そのものが見えるようになります。

② 書く内容が自然に出てくる

問いを深く理解すると、書くべき内容は自然に生まれます。「何を書けばいいかわからない」という状態が消えます。

③ 構成が勝手に整う

問いの構造が見えていれば、

問題提起
分析
結論

という流れは自然に決まります。つまり、「書き方」は後からついてくるものです。

小論文は「問い→答え」ではない

多くの人は、小論文を

👉 問い → 答え

という単純な構造で考えています。しかし実際は違います。

👉問い → 問い直し → 認識変容 → 答え

このプロセスこそが、小論文の本質です。

■ 問い
まずテーマが与えられる。

■ 問い直し
その問いの前提や意味を疑い、再構成する。

■ 認識変容
問いを問い直すことで、物事の見え方が変わる。

■ 答え
その新しい認識に基づいて、自分の考えを述べる。

👉重要なのは、答えは“最後に出てくるもの”だということです。

ではどうすれば問いを問えるのか

問いを問う力は、特別な才能ではありません。トレーニングによって身につけることができます。

① 違和感を言語化する

「なぜか引っかかる」
その感覚を放置せず、言葉にする。
👉 ここがすべての出発点です。


② 前提を疑う

その問いは、どんな前提に立っているのかを考える。

誰の視点か
どんな価値観か

を意識することで、思考が深まります。


③ 別の視点から見直す

一つの立場だけでなく、

反対の立場
異なる分野の視点

から問いを見直す。

👉 これにより、問いの構造が立体的に見えるようになります。

まとめ

小論文が書けない理由は、技術不足ではありません。

問いを問う力がないこと

これが書けない本質です。

問いを問えるようになれば、書くことは自然にできるようになります。

👉小論文では、社会やテーマに対する「問い」を扱います。しかし、総合型選抜ではもう一つ重要な問いがあります。それは「自分自身への問い」です。

なぜ自分はそれを学びたいのか。
なぜその進路を選ぶのか。

この「内側の問い」を扱うのが志望理由書です。

👉 志望理由書における問いの考え方に関しては志望理由書総合ガイドをご覧ください。

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