問いを問うことからはじめる
総合型選抜を検討し始めた保護者の方から、
次のような声をよく聞きます。
なにか実績を作らせた方がいいのではないか
部活動やボランティアを増やした方がいいのか
周囲が動き始めていて焦っている
その不安は、もっともです。
ただし、ここで一つ、非常に重要なことがあります。
総合型選抜対策は、実績づくりから始める入試ではありません。
総合型選抜で大学が見ているものとは
総合型選抜で大学が評価しているのは、
どのような経験をしたか
ではなく
その経験を、どう考え、どう問い直したか
です。
部活動を頑張ったことも、
探究活動に参加したことも、
それ自体が評価されるわけではありません。
大学が見ているのは、
「なぜそれに取り組んだのか」「そこから何を考えたのか」
という思考の深さです。
「頑張っているのに評価されない」理由
実際に多いケースがあります。
真面目に活動しているのに志望理由書が薄い
面接で「なぜ?」と聞かれて言葉に詰まる
学部・学科とのつながりが弱い
これは、お子さんの努力不足ではありません。
経験を“問い”に変換する力が育っていない
それだけのことなのです。
総合型選抜対策の出発点は「問うこと」
人見読解塾では、
総合型選抜対策の最初の一歩を
次のような問いに置いています。
なぜ、この経験が今も心に残っているのか
なぜ、それを不思議だと思ったのか
なぜ、他の大学・学部ではなく、そこなのか
なぜ、それを大学で学ぶ必要があるのか
これらは、誰かに教えられる問いではありません。
自分の経験を丁寧に読み直した結果として生まれる問いです。
問いは「読解力」からしか生まれない
問いは、思いつきや作文テクニックでは生まれません。
自分の経験を、感情だけでなく構造で捉える
出来事の因果関係を言葉で説明する
「楽しかった」「頑張った」で終わらせない
こうした力、つまり読解力があって初めて、
大学が評価する問いが立ち上がります。
人見読解塾が、
総合型選抜対策において
読解力=問いを問う力=対話を最も重視している理由はここにあります。
焦って実績を増やさなくて大丈夫です
「早く何か始めないと間に合わないのでは」
そう感じるお気持ちは自然です。
しかし、活動や実績だけを先行して増やしてしまうと、
志望理由書が後から修正できない
面接で話が噛み合わない
学問的な必然性が弱くなる
といった問題が起こりがちです。
総合型選抜対策で本当に必要なのは、
立ち止まって考える時間です。
実際に・・・・
実際に、本年度合格した9名は、
私との対話をとおして
その子なりに問いを深めました。
反対に、落ちた4名は、
いくら対話をしても
「それはそこに書いたとおりです」
「いや、なぜと問われても書いたとおりじゃダメなんですか」
といった会話に終始しました。
ここだけの話、総合型選抜とは
学問に向いているか否かを
選別する試験なのです。
わたしがスポーツに向いていないのと同様に
学問に向かない生徒も何割かはいるのです。
おそらく生まれ持ったものも作用しているはずです。
人見読解塾が大切にしていること
人見読解塾では、
経験を言葉で説明できる力
なぜそう考えたのかを根拠で語る力
学問につながる問いを立てる力
つまり、「なぜ」と問う方法と態度
を土台から育てます。
これらの力は、
入試のためだけのものではありません。
大学入学後、さらにその先でも、
必ずお子さんを支える力になります。
テンプレにあてはめて
志望理由書を書かせる業者もいると聞きます。
過去の合格者の声から
指導法を考案している業者もあると聞きます。
そういう指導法は効率はいいのだろうと思います。
大手予備校のように「数」を集めないといけない商売に
向いていると思います。
しかしそれでは志望理由書が書けても
面接で落ちると私は思います。
面接とは志望理由書に書いてあることに
ウソがないかを確認する
追認行為の場ですから、
書いたことを自分の言葉で語る必要があります。
「なぜ」と問えない生徒、すなわち
問いを問うてこなかった生徒は
ゆえに面接で詰まります。
まとめ
総合型選抜は「問いを問うてきた痕跡」を見る入試です。
すなわち格闘の跡をみる入試です。
総合型選抜は、
特別な実績を持つ生徒だけの入試ではありません。
一芸入試ではないのです!!
自分の経験を深く読み、問い続けられるか
そこが見られています。
「何から始めればよいのかわからない」
と感じているなら、
まずは実績づくりではなく、
問いを問うことから始める
この視点を、ぜひ持ってみてください。
人見読解塾は、
その最初の一歩を支えるための場所です。