― スラッシュリーディングと情報処理の融合 ―
共通テスト英語で9割を取るために必要なのは、単なる暗記やテクニックではありません。この試験の本質は「情報処理力を問う読解試験」です。単語力・文法力を前提として、英検2級レベルの英文をスラッシュリーディングで前から正確に読み取る力が必要です。
つまり、「読むスピード」ではなく「意味を前から理解できるか」が鍵。英文の構造を正確に捉え、段落ごとの主張を頭の中で整理できるようになると、長文を読んでも“焦らない”読解ができるようになります。
🔍 共通テスト英語は「情報整理テスト」である
共通テスト英語のリーディングでは、内容一致問題・要約問題・広告やメール文の読解など、複数の英文情報を整理して答えを導く力が求められます。
これは「単語の意味を知っているか」よりも、「英語で書かれた情報をどのように処理するか」というスキルを見ています。また、「知らない単語の意味をどの文に依拠して導くか」という「推論ゲーム」のスキルを見ています。
したがって、設問の選択肢に惑わされないためには、本文の“構造”を掴むスラッシュリーディング+情報処理の型を身につけることが重要です。
💡 スラッシュリーディングとは何か?
スラッシュリーディングとは、英文を意味のまとまりごとに区切りながら、日本語に訳さず「英語の語順のまま理解する」読み方です。
たとえば以下のように読みます。
The boy / who was running across the street / was almost hit by a car.
(その少年は/通りを横切って走っていた/車にひかれそうになった)
このとき、頭の中で「前から」映像的に理解するのがポイントです。この読み方を訓練すると、リーディングスピードが自然に上がり、リスニングにも強くなります。
📘 共通テスト英語9割の壁を突破する3ステップ
① スラッシュリーディングを習慣化する
最初は英文を音読しながら、スラッシュを入れて読んでいきます。慣れるまでは「ゆっくり正確に」が鉄則。速く読む練習を先にやっても、理解度が下がります。
② 設問の「意図」を見抜く
選択肢の正誤を判断するには、作問者が「何を試したいのか」を読む力が必要です。これは国語の現代文と共通しています。「なぜこの選択肢を紛れこませたのか?」を分析できるようになると、9割の壁はすぐそこです。
③ 本番レベルの過去問で処理スピードを鍛える
ある程度読めるようになったら、時間制限を設けて実戦形式で解きます。ここで問われるのは“知識”ではなく“情報処理の瞬発力”です。実戦演習を繰り返すことで、脳が「テストの時間配分」を自動化します。
🧩 国語と英語は“構造読解”でつながっている
人見読解塾では、国語でも英語でも「構造読解力」を重視しています。構造とは、文と文の“関係”です。英語なら接続詞・関係代名詞・前置詞句、国語なら接続語・主述関係など。
この「構造を読む力=構造で読む力」を育てると、英語の長文も国語の評論文も“流れ”で理解できるようになります。そのため、国語と英語を並行して学ぶことで相乗効果が生まれるのです。
✨ 共通テスト9割の本質は「知識量」ではなく「思考の型」
毎年の受験生を見ていても、9割を取る生徒と7割止まりの生徒の差は「知識」ではありません。
両者の差は、
👉 スラッシュリーディングで前から理解できるか
👉 設問の意図を論理的に処理できるか
この2点に尽きます。
どちらも“思考の型”であり、暗記では身につきません。早い段階から「読むトレーニング」と「設問分析トレーニング」を積むことで、確実に得点力が伸びていきます。
📗 まとめ:9割を目指すために今すぐやるべきこと
- 英検2級レベルの英文をスラッシュリーディングで前から読む練習を始める
- 共通テストの過去問で設問の“意図”を分析する
- 英語と国語を構造的に学び、思考の流れで読む力を身につける
人見読解塾では、これらすべてを体系的に学べます。共通テスト英語で9割を狙うあなたへ――「読む力」を構造的に鍛え、情報処理力で一緒に合格を勝ち取りましょう!